スケジュール

※随時情報は更新していきます。

2019年8月20日(火)|講義

  • 9:00~

    受付開始|31号館 2階 201号室

     

  • 9:30~9:45

    はじめに
    進行:島本 茂 (近畿大学)
    熱測定サマースクール2019(第83回 熱測定講習会)の概要の説明と日本熱測定学会とその企画“熱測定コンシェルジュ”の紹介。

     

  • 9:45~11:00

    熱分析の基礎①|熱分析の基礎 -原理と測定ノウハウ-
    講師:辻井哲也(ダイキョーニシカワ)
    関連:示差走査熱量測定(DSC),熱重量測定および示差熱-熱重量同時測定(TGおよびTG-DTA),熱機械分析(TMA)および動的粘弾性測定(DMA)
    熱分析は,すべての物質および材料が対象であり,基礎から応用研究,開発,プロセスおよび品質管理などの広い分野で活用できる分析法である。サマースクールのはじめに,示差走査熱量測定(DSC),熱重量測定および示差熱‐熱重量同時測定(TGおよびTG-DTA),熱機械分析(TMA)および動的粘弾性測定(DMA)の測定原理と装置構造を紹介する。それぞれの測定法の特徴と測定における諸問題やその対策,そして実際に活用できる測定・解析ノウハウを測定事例とともに紹介する。

     

  • 11:10~12:10

    熱分析の基礎②|現場での熱測定とその解釈 -熱分析を有効活用するために-
    講師:鈴木俊之(パーキンエルマージャパン)
    関連:DSC, TGなど ◆関連リンク
    熱分析は,JIS規格,様々な応用法まで記載された参考書など参考文献が多い。しかし,これらの手順で得た熱分析の結果であっても,解析手順の実例を紹介した参考書は少なく,熱分析を扱う現場では結果の解釈や解析に多くの時間を費やす。ここでは結果を導くことに期間短縮が要求される企業の担当者や研究者が,熱分析の結果を扱うために必要,かつ,条件の変更方法を含めた実践的な解析の方法などをDSC,TGの事例とともに紹介する。

     

  • 13:20~14:05

    熱分析の応用①|生体分子のITCとDSC
    講師:織田昌幸(京都府立大学)
    関連:ITC, DSC
    抗体と抗原,酵素と金属イオン,蛋白質とDNA,蛋白質と糖などの分子間相互作用について,ITC測定にあたっての留意点や得られる情報(結合比,結合力,エンタルピー変化量やエントロピー変化量など)を概説する。さらに抗体,DNA結合蛋白質,糖などの安定性解析について,DSC測定にあたっての留意点や得られる情報(転移温度,エンタルピー変化量やエントロピー変化量など),ITCや他の測定手法とあわせた活用例を概説する。

     

  • 14:05~14:50

    熱分析の応用②|熱分析による食品の物性解明と品質制御
    講師:川井清司(広島大学)
    関連:示差走査熱量計(DSC), 熱機械測定(TMA)
    食品は,その加工過程において様々な成分が相互作用しながら状態変化(融解,ガラス-ラバー転移,複合体形成など)し,最終製品に至ります。保存過程においても様々な状態変化(氷や少糖の再結晶化,油脂結晶の多形転移,澱粉の老化など)が起こり,品質が経時的に変化します。このような状態変化を定量的に理解するために利用されるのが熱分析です。本講義では示差走査熱量計や自作の熱機械測定による研究事例を通じて,食品の物性解明と品質制御(クッキーの消化性や食感,澱粉の老化,果物粉末の固着など)についてご紹介いたします。

     

  • 14:50~15:10

    休憩|グループディスカッション・個別相談

     

  • 15:10~15:25

    メーカー講義|複合熱分析と試料観察熱分析でわかる試料の状態変化
    講師:益田泰明(リガク)
    関連:XRD-DSC, TG-MS, 試料観察熱分析
    TG-DTAやDSCなど汎用的な熱分析では定性的な議論には限界があります。このため,TGでは“どんなガスが発生しているのか?”,DSCでは“吸熱ピークにおける結晶構造の変化は?”などプラスアルファの情報が得られる複合熱分析についてご紹介いたします。また,試料を観察しながら測定できる試料観察熱分析についてもご紹介いたします。試料観察熱分析では反応中における試料の見た目の変化を確認することが可能となります。

     

  • 15:25~15:40

    メーカー講義|試料観察熱分析(DSC,TG/DTA)の活用術
    講師:高橋秀裕(日立ハイテクサイエンス)
    関連:DSC, TG/DTA
    熱分析装置にカメラを接続し,測定中の試料の状態変化をリアルタイムに観察する手法である試料観察熱分析をDSC,TG/DTAで用いた例を紹介します。

     

    15:40~15:55

    メーカー講義|「食」にまつわるITC
    講師:廣瀬雅子(スペクトリス マルバーン・パナリティカル)
    関連:等温滴定型カロリメトリー(ITC), MicroCal VP-ITC, iTC200, PEAQ-ITC ◆関連リンク
    等温滴定型カロリメトリー(ITC)は,企業では主に創薬開発に用いられるイメージがあると思います。そこで今回はちょっと視点を変えて,「食」の分野でITCがどのように活用されているかをご紹介したいと思います。
    例えば同じワインでも渋みの感じ方が変わることはありませんか?空気に触れさせたから?体調が優れないから??でも,なんで???
    ITCならそのメカニズムを科学的に解明できるかもしれないのです。ITCをより身近に感じて頂くきっかけになれば幸いです。

     

  • 15:55~16:10

    メーカー講義|熱分析と反応速度論解析
    講師:塚本修(ネッチ・ジャパン)
    関連:DSC, TG, TMA
    熱分析の測定データを利用した反応速度論解析と反応予測の事例を紹介します。

     

  • 16:20~16:35

    メーカー講義|DSCの応用事例 ~等温結晶化と温度変調DSCなど~
    講師:梅澤直樹(パーキンエルマージャパン)
    DSCのピーク解析においてベースラインの判断に迷うことが多い。DSCの結果は,測定結果にベースラインを意味する動的な比熱容量が含まれるから比熱容量を得るとピークの解析を容易にする。ここでは,DSCの比熱容量測定から解析したベースライン例,材料特性解析に有効な等温結晶化の温度と二次昇温の関係の解析例を紹介する。

     

  • 16:35~16:50

    メーカー講義|超高速DSCの技術革新と将来の応用展望
    講師:鈴木秀一(メトラー・トレド)
    関連:高速カロリメトリー, 超高速DSC 「Flash DSC(1&2+)」◆関連リンク
    通常のDSCよりも3ケタ以上早い速度で昇降温することが可能なFlash DSC1がどのようなアプリケーションに利用されているのか,その事例と測定のコツについての概略をご紹介致します。また,測定温度範囲が1,000°Cまで広がった新製品のFlash DSC2+についても最新の技術情報をもとにご紹介致します。

     

  • 16:50~17:05

    メーカー講義|熱分析による種々材料評価事例
    講師:太田充(島津製作所)
    熱分析は様々な材料分野で熱特性評価に応用されています。今回,以下の例について具体的な測定データをご紹介します。
    ①Liイオン電池材料(主にセパレータ)の加熱時の挙動(装置:DSC,TMA)
    ②ポリアセタール製樹脂部品の不具合解析(装置:TG-DTA)
    ③CFRPプリプレグの加熱時の発生ガス分析(装置:TG-FTIR)

     

  • 17:05~17:20

    メーカー講義|熱測定・熱分析によるバイオ医薬品の製剤化における評価
    講師:麻見安雄(ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン)
    関連:熱測定,熱分析,マイクロカロリメータ,DSC,ITC,等温熱量測定,温度変調DSC,TAMIV, Affinity ITC, Nano DSC, Discovery DSC
    バイオ医薬品は,バイオテクノロジーを使用して製造された医薬品です。治療的使用が初めて承認された生合成ヒト・インスリンから数十年, 近年,研究者や科学者は「第二世代」のバイオ医薬品に興味を持っています。 しかしこれらの新たな医薬品は品質上のコントロールが非常に難しい事が大きなハードルの一つとなっている。今回,熱測定・熱分析を使った医薬品開発での製剤評価法などを紹介します。

     

  • 17:20~17:35

    メーカー講義|Chipセンサー検出方式超高速走査DSCによる熱分析の発展
    講師:江尻ひとみ(日本サーマル・コンサルティング)
    関連:Linseis社製ChipDSC ◆関連リンク
    新製品リンザイス社ChipDSCはChipセンサー検出方式の示差走査熱量計である。従来のDSCセルと比較して小型のセンサーで(直径10mmの円板),その中に熱量センサー(サンプル・リファレンス),温度センサー及びヒーターが内蔵されている。昇温速度は最大1000°C/min,冷却速度は最大500°C/minでコントロールが可能である。また,温度変調DSC(MDSC),マイクロスコープ観察機能,低温領域(-150°C)の測定も可能になる。今回はChipDSCを用いてポリカーボネートを昇温速度20~1000°C/minで昇温し,ガラス転移点の昇温速度依存性について検証した結果等を交えて紹介する。

     

  • 17:35~17:50

    グループディスカッション・個別相談

     

  • 18:00~

    情報交換会
    会場:(準備中)
    講師やメーカーの方々に相談したり、他の参加者と情報交換等できる時間を設けます。軽食と飲料も用意いたします。
    講義・実習とは別途参加費をいただきます。※当日参加希望も受付けますが、会場の関係で参加者が上限に達した場合、お断りすることもございます。ご了承ください。
    <参加費> 一般 2,000円 学生 1,000円

     

2019年8月21日(水)|実習

  • 9:10~

    受付開始|31号館 2階 201号室

     

  • 9:30~9:45

    実習講義A|高速DSC|超高速DSCを用いた高分子結晶化解析
    講師:引間悠太(京都大学)
    装置:Flash DSC 2+(メトラー・トレド社製),Chip DSC(Linseis製,日本サーマル・コンサルティング)
    測定:非等温結晶化解析,等温結晶化解析
    ポリプロピレン(PP)を試料として,溶融状態から高速冷却条件で冷却した際の結晶化挙動の測定を行う。試料のサンプリング,温度プログラム作成,実測,解析の順に実習を進める。また等温結晶化解析の手法と結果についても実測例を実演する。

     

  • 9:45~10:00

    実習講義B|DSC+DMA|高分子のDSCとDMA
    講師:辻井哲也(ダイキョーニシカワ)
    装置:DSC, DMA(パーキンエルマー製)
    DSCおよびDMAを用いて,ポリプロピレン樹脂の測定をする。それぞれの機器におけるサンプリングと測定を体験し,測定データの解析についての実習をする。DSCでは,融解および結晶化の測定と等温下で結晶化(等温結晶化)の測定を予定している。また,DMAでは,ポリプロピレンのガラス転移と結晶緩和を測定する。

     

  • 10:00~10:15

    実習講義C|ITC|ITCを用いたタンパク質と低分子薬剤の相互作用解析
    講師:島本茂(近畿大学)
    装置:PEAQ-ITC(マルバーン・パナリティカル製)
    タンパク質と低分子リガンドのITC測定を行う上での,試料の取り扱い方,測定上の注意点,測定条件の選び方,解析方法などを実際に測定しながら学びます。1:1結合モデルと等価でない1:2結合モデルの相互作用の例を観察します。

     

  • 10:15~10:30

    実習講義D|DSC|DSCによるタンパク質の熱分析
    講師:神山匡(近畿大学)
    装置:Nano DSC(ティー・エー・インスツルメント製)
    タンパク質のDSC測定を行う上での,試料の取り扱い方,測定上の注意点,測定条件の選び方,解析方法などを実際に測定しながら学びます。

     

  • 10:40~12:40

    実習①|31号館 1階 基礎化学実験室
    ※4つの実習A~Dから2つ選んでいただき、実習①と実習②で体験していただきます。実習①,②のグループ分けは事務局が行います。

     

  • 12:40~14:10

    昼休憩|グループディスカッション・個別相談

  • 14:10~16:10

    実習②|31号館 1階 基礎化学実験室
    ※4つの実習A~Dから2つ選んでいただき、実習①と実習②で体験していただきます。実習①,②のグループ分けは事務局が行います。

     

  • 16:10~17:00

    グループディスカッション・個別相談