ペプチド結合の二重結合性

(普通に書いたペプチド結合)


ペプチド結合はC=OとC-Nの間の二重結合の共鳴により下の構造をとる


(実際のペプチド結合)

C-Nが二重結合性を持つため、 C-Nを軸として回転出来ない。

⇒6個の原子(Cα、C、O、N、H、Cα)は同一平面上に存在

平面自体が回転することでポリペプチド鎖の構造は形成する(ポリペプチド主鎖の回転角


ペプチド結合の立体配座

C-Nの二重結合性のため、シス型とトランス型の立体配座をもつ。

シス型 トランス型
構造
安定性 不安定
(側鎖の立体障害のため)
安定

トランス型のほうが約17 kJ/mol 安定。(Proは3 kJ/mol 程度)
⇒ほとんどのペプチド結合はトランス型。