タンパク質の機能・構造からみた分類


組成物質での分類

☆単純タンパク質

  アミノ酸のみで構成
  例)ケラチン、コラーゲン

☆複合タンパク質

  アミノ酸とその他(金属・糖・リン酸・核酸・脂質)で構成

  ・金属タンパク質 - 金属イオンが結合 (例)ヘモグロビン、ミオグロビン
  ・糖タンパク質 - 糖鎖が結合 (例)オボムコイド、グロブリン
  ・リンタンパク質 - リン酸基が結合 (例)カゼイン
  ・リポタンパク質 - 脂質が結合
  ・核タンパク質 - 核酸が結合 (例)ヒストン


立体構造での分類

○球状タンパク質

構造的特徴 構造が球状
三次元的に折り畳まっている。
(シャペロニンのように、球状が集まって、
 筒のような構造を形成していることもある。)
機能 酵素
伝達
抗体
貯蔵
輸送
何かと結合すること(複合タンパク質)で機能を有することが多い。
特徴 水に溶けやすい(表面が親水性)。
[例外?] 細胞膜で働くタンパク質は脂質二重層の疎水性と合うように
      表面の疎水性が高い


○繊維状タンパク質
構造的特徴 構造が繊維状。
らせん構造が多い。
球状タンパク質に比べると直線的(二次元的)。
球状タンパク質に比べると固い。
機能 生体構造の形成:コラーゲン、ケラチン(爪、髪、皮膚)など
運動:アクチン、ミオシン(筋肉)など
存在自体が機能。
特徴 水に溶けにくい。(疎水性が多い)