律速段階 Rate determining step

全体の速度は最も遅いステップ(律速段階)によって支配される。



(1)A→Bがとても遅い場合(=A→Bが律速段階の場合) (ka<<kb)

この関係を[C]の積分速度式に代入すると

Cの生成速度は ka のみで決定される。


(2)B→Cがとても遅い場合(=B→Cが律速段階の場合) (kb<<ka)

Cの生成速度は kb のみで決定される。

遅い反応のkで系全体の反応速度が決まる


○分かりやすい例(?)

”機関車”と”車”と”人”と”カエル”でチームを組んで駅伝(1km×4)をすることになりました。
            

問い 総合タイムはどうなるか?


答え ”カエル”の速度に比べれば”機関車”と”車”と”人”の速度は十分に速いので、
    ”カエル”のタイムと比べると”機関車”と”車”と”人”のタイムは無視できるくらい短い。
    したがって、”総合タイム”≒”カエルのタイム”と言える。
    ”機関車”と”車”と”人”がどんなにがんばっても、
    一番遅い”カエル”が速くならないと、チームのタイムもほとんど上がりません。
    この場合、”カエル”が”律速段階”だと言えます。