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研究内容CONCEPT

光合成を化学の眼で理解する、化学の力で創る

 光合成は自然界に存在する優れた太陽光変換システムであり、地球のエネルギー・物質循環に重要な役割を果たしています。また、太陽光エネルギーを使用するシステム(太陽電池や人工光合成反応システムなど)を我々が人工的に開発するうえで、自然界の光合成は良い手本となります。したがって、光合成のメカニズムを理解することは非常に重要です。光合成のメカニズムが理解できれば、それをもとに光合成反応を制御したり、現在の光合成を超えるものを創りだすことが期待できます。それによって、人類が直面するエネルギー問題、環境問題、食糧問題の解決に貢献できる可能性があります

 我々は、光合成を化学の視点(分子レベル)で理解することを目指して研究を行っています。あわせて、光合成反応を分子レベルでコントロールしたり、天然光合成を手本とした人工的な光合成タンパク質や人工光合成オルガネラ(人工葉緑体)、人工光合成細胞を創る研究を行っています。あわせて、太陽光エネルギーによるバイオマスの有効利用を目指した基礎研究も推進しています。

 化学の強みである「調べる」と「創る」を存分に生かして光生命科学の進展と太陽光利用システム開発へ貢献することが我々の研究室の目標です。


現在推進中の研究の概略(作成中)

光合成タンパク質では、太陽光を吸収する色素がタンパク質に固定されて秩序だって配置することで高効率の太陽光変換を行っています。光合成タンパク質の主役の色素をあえて選択的に脱離させることで、色素がタンパク質構造や機能にどのように影響しているのかを調べています。また、進化の過程でタンパク質がどのように色素を獲得してきたのか、どのように色素構造の変化に対応してきたのかを調べています。


研究室について

 生物化学研究室では、原則として一人一研究テーマとし、その研究テーマに対して、生化学、有機化学、生物物理学、分析化学、分光学などのいろいろな方法論を用い、研究を進めます。日々の実験やディスカッションに加え、毎週、研究会と雑誌会を行っています。あわせて、前期と後期に全員で研究報告会を行います

 研究活動は学生実験とは異なり、うまくいかない場合もありますが、面白い結果が出たときの喜びは格別です。生物化学研究室では、日々のディスカッションによって、なるべく成功体験を積み重ねていけるような方針で進めています。

 やる気のある方にとっては楽しく充実した日々を過ごせるかと思います。ぜひ本研究グループに参加してください。


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