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研究内容

研究概要

研究室では,有機化学を基軸として,新しい試薬や触媒開発を通して,医農薬品プロセスや環境調和に貢献できる有機反応手法の開発を目指し,研究を行っています (Figure 1)。

Figure 1. 研究内容概略図


私たちは,これまでに,酵素反応をモチーフとしたオキシム試薬の開発を行い,複数段階を要する反応を単工程にて官能基変換できる反応を開発しています。具体的には,オキシム試薬とブレンステッド酸触媒を用いることによって,トランスオキシム化反応を起点に,アルデヒドからニトリルへ,ケトンから二級アミド,アセチルからアミンへワンスキームでの変換を達成しています (Figure 2)。これらの変換反応を用いて医薬品類合成への応用を行うことも可能です (Figure 3)。また,環境調和型の合成手法として,水媒体中で有機反応を行うための分子触媒の開発を行っています。

Figure 2. オキシム試薬による触媒的な官能基変換反応


Figure 3. 上記開発した反応手法による医薬品類合成の応用例