定常状態近似

複合反応において各反応の反応速度に大きな違いがある場合、 ある成分が変化していない(定常状態)ように見える。
この場合、この定常状態にある成分を速度式から除いて考えることができる。


例 逐次反応(ka=0.01, kb=0.50, [A]0=1.0)

この例では
Cが生成される反応において Bの濃度はほとんど変化していない
ことが分かる。

見た目上は A→C の一次反応

☆速度式上は?
逐次反応の積分速度式より
ka<<kb なので

だから

これは

と同形であり、この逐次反応が

のように一次反応で表されることを示している。


図で証明(エクセル

上式で近似した[C]と元々の[C]はほとんど一緒。