近畿大学理工学部理学科化学コース

物理化学研究室

 

木村 隆良 教授  

Email:kimura@chem.kindai.ac.jp     


神山 匡 講師 

Email:kamiyama@chem.kindai.ac.jp   


 「研究の内容」主として、溶液物性の研究を行っております。 生きものの生命現象や、自然界の色々な反応や変化は多くの場合溶液中で行われております。産業の分野でも色々のプロセスが溶液状態で行われます。この様な溶液内での物質のふるまいは溶液物性の基礎的、学術的研 究と密接に関連しています。このため蒸気圧、気液平衡、混合熱、希釈熱、比容、過剰体積などの熱力学的な精 密測定のほか、粘度のような輸送現象の測定も行い、分子間相互作用と分子の立体構造との相関を明らかにしようと研究しております。分子は結晶中でも活発に運動しております。そこで、固相反応のミクロ熱の測定も行っております。分子の形状や大きさ、分子を作っている原子団が変ると分子間相互作用はどう変るかと言うことで 、分子は他の分子を認識し、見分けております。生体内の、自然界の、あるいは産業の場での多くの化学反応が 溶液中で行われ、このような分子の見分けにより特有の反応を行っているものと思われます。特に、酵素反応や 、アレノレギーなどの抗原抗体反応、味覚や嗅覚などと分子識別は関係が深いでしょう。またタンパク質や脂質,糖などが生体内でどのような状態であるのかなど、基礎的で地味な研究ですが、大変夢のある面白い研究です。温度のコントロールに気を使い、パソコンでデータ処理をしながら21世紀の化学を支える重要なデータを蓄積しております。

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