6月15日、産経新聞のかたが取材にいらっしゃいました。
一昨年にも取材に来られましたが、そのときは黄砂についてでした。(記事は2010年3月13日付)
その記事の詳しい内容は割愛させていただきますが、大まかに説明すると
黄砂に含まれる硫黄酸化物の割合が、平成18年は1%未満であったのに対し、19年からは約3%と増加、20年は約7%と特に高くなったという研究結果とともに、黄砂の通過ルートの解析から「中国の工業地帯からの影響を強く受けている可能性が高い」という見解です。記事には、年間100〜400tの砂が日本に飛来しているという国立環境研究所の調査結果も示されています。
と、いうことになっています。
黄砂が何故問題になるのかというと、視界の悪化に加え、黄砂に付着して飛来してくるエアロゾル(浮遊粉塵)に含まれる工業のばい煙、自動車からの排ガス(主に窒素酸化物や硫黄酸化物)によって健康被害を及ぼしたり、酸性雨への影響が懸念されているからです。
今回の取材は『淀川水系の水質』についてでした。
2008〜2010年におけるプロジェクトYでの測定結果を合わせて解析した事を、理論立てて説明しました。
実際に大阪湾にかかる負荷はどこから起因しているのか、年に約20件の赤潮を引き起こしている原因は何なのか、どのような対策が必要とされるのかetc...を話し合いました。今問題視されている放射線の影響など、環境への負荷は広い視野を持って考えることが肝要である・・・身に染みて感じました。
Photo. 栄養塩を分析中の中口先生